9月7日(タオル)

「買い替え時が分からない物」として、芳香剤やクリアファイル、カミソリ等いろいろあるが、それらの共通点として「いつも使う」「いつでも買える」の2点が挙げられる。そして、この2点を完璧に兼ね備えた「買い替え時など存在しない最強の物」、それがタオルである。

 

日常的に使っているので、「無くなったら買おう」というタイミングは無い。品質を妥協してしまえば半永久的に使えてしまう。「そろそろ買い替えた方が良いだろう」とは薄々勘付いてはいるが、いざタオル売り場を前にしても「別に今日買わなくても問題ない」などと通り過ぎ、家に帰って見てみれば「やっぱりまだ使える気がする」と納得する。結局は、だいぶボロボロになったタオルを何年も使い続けることになる。

 

 

タオルには、人の判断力を刈り落とす力がある。Tシャツだったら「そろそろ外では着られない」と感じる劣化具合だとしても、タオルだったら気にならない。毎日向き合っているはずなのに、そもそもの「ボロさ」を判断出来ないのである。

 

「このままだと一生このタオルを使い続けてしまう」と、タオルを前に初めて正気を取り戻した一瞬、楽天市場で「タオル 高品質 評価順」で検索し、スーパーセールの盛り上がりの中、カゴに放り込み、気がつくと決済まで完了していた。

手持ちのタオルを総入れ替えするつもりで、バスタオル2枚、フェイスタオル4枚。合計3000円(値引き無しだと4500円)の「タオル爆買い」である。人生でタオルに3000円支払う日が来るとは、想像もしていなかった。

 

 

ぼんやりタオルと向き合っていては、それが「ボロい」のかどうかさえ認識出来ず、いつまで経っても買い替えられない。タオルの思う壺である。機能・見た目が劣ってきた物には相応の対処をして、新しいものを取り入れていくのが、文明人の習慣である。一刻も早く正気を取り戻さないと、私のようにタオル如きに3000円かけることになる。

今日届いた新品タオルとは、日々真剣に向き合っていこうと思います。

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