9月14日(例外)

手持ちの紙幣がいよいよ残り1枚となり、このままでは月末の給料日まで持たないことが判明した。先日の「タオルに3000円掛けた件」の影響は否定出来ない。

 

屈辱的だが、本棚と向き合う。

これまで金欠瀕死になる度に、アルミの棚に押し込められた文庫本やら参考書やら漫画やらをメルカリで売り捌いてきた。持ち物の中で換金出来るアイテムが、書籍と臓器くらいしか無いのである。

お陰で、随分と隙間が目立ち始めている棚だが、まだ人気タイトルと呼べるシリーズが全巻揃って生き残っている。これを出品する他ない。作者には土下座する。

 

 

全巻セットで買い手が見つかったので、さっそく発送作業に取り掛かった。今までは1冊、多くても2冊だったから、クッションシートで包んで袋に入れればそれで良かったが、今回ばかりは大変である。100均でダンボールとガムテープを購入した。

詰め込む作業よりも、1人ではそもそもダンボールの組み立てがおぼつかない。両足で蓋を押さえつけて、手でガムテープを引き伸ばす。購入者に見られたら、低評価確定である。

 

ガムテープでグルグル巻きにしたダンボールを郵便局へ持ち込んだ。

いつも通り、メルカリのQRコードを機械に読み込ませて、そうしたら宛名シールが出てくるはずなのだが、「ピッ」という音と共に見たことない長さのシートが、出てくる出てくる。何故か宛名シールが3枚連なっており、30センチくらいの巨大なシールになっている。

 

呆気に取られ、「あっ、あっ」とカオナシさながらの鳴き声を発しながら、30センチのシール片手に震えながら辺りを見回すと、レジのお姉さんがこちらを凝視している。おずおずと差し出せば、「こちら頂きますね〜」と30センチを3等分に切り取り始めた。

どうやら、「荷物に貼るもの・郵便局控え・依頼主控え」の3つが繋がっていたらしい。そんなの初見じゃわからない。

お姉さんは「これ、お荷物に貼ってくださいね」と1枚渡してくれて、貼って荷物を渡せば「こちらお客様の控えです」と依頼主控え分を渡してくださった。

 

メルカリの発送など、もはやプロと言っても過言ではないと自負していたのに、とんだ落とし穴である。 

 

知らない事は、「知らない」から「知らない事」なのであって、謙虚な姿勢で生きていて損は無い。恥ずかしい目に遭わずに済む。

 

 

来月のテーマは「節約」。

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