11月29日(おでんとラップ音)

この歳なって突然、おでんフィーバータイムに突入している。朝昼晩、3食おでんが良い、毎日でも食べられる、こんなに美味しい物だっただろうか。

時に、おでんは "おでん" だが、お味噌汁の "お" と、おでんの "お" が同じだとして、"でん" とは何であるか。"おでん" は「田楽(でんがく)」から来ているらしいけれども、"がく" の行方が分からない。

 


私は小学生の頃からこの六畳間を使っているのだけれど、当時からよく、天井中央に付けられている照明のカヴァーが「パキパキ」と鳴る。

特に気にしておらず、家の鉄骨も時折ボキボキ鳴っているので、気温とか気圧とか、その辺が影響して伸縮する音だと信じていた。

それが他の家ではあり得ないと知ったのは、小学校の理科の授業で、"温度で金属が伸び縮みする例は何か" という題で、頭の良いクラスメイトが「線路のレールは気温で伸縮する」とか発表する中、「家の鉄骨は日光で温められると伸びてバキバキ言う」と堂々発表したら、教室中が騒ついてしまった。家がバキボキ鳴るのは怖いと言うのが真実らしい。

家の鉄骨が鳴らないなら、じゃあ照明カヴァーの件はどうなるのだろう。相変わらず、特に夜中なんかは、規則正しいリズムで「パキ…パキ…」と鳴っている。脳裏にうっすら存在し続けていた "ラップ音" の4文字が鮮明になって来る。しかし、10年以上暮らして来て、"ラップ音" が実際どんなものなのか、きちんと知らないなと気付いて、検索画面を開いた。

果たして、 "ラップ音" かどうか、1番分かりやすい定義は「規則的な音かどうか」だと言う。

「パキ」と鳴る。一定のリズムを鳴らし続けるこの部屋の照明には、一体何があるのだろうか。

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