12月16日(依存と魂)

時折り地面に腹を擦りつけながらも、限りなく低空飛行で漂い続けた数週間、このタイミングで無謀にもMonsterエナジー断ちを敢行していたのだけど、今日、遂に我慢の限界で1本飲み干してしまった。上がる体温、みなぎる活力、頭は冴え渡り、これまでの不調は全てMonsterエナジーの不足によるモノだと確信した。Monsterエナジーの適量摂取により、精神衛生が維持されていたことが証明されたのである。依存までの道のりを、着々と歩み進めている。

 

遺灰をロケットに乗せて宇宙へ打ち上げる、"宇宙葬" なるサービスがあるらしい。何百人分かの遺灰を積んで発射し、少なくとも200年は人工衛星として地球の周りを周回し、最後は大気圏に突っ込んで焼失するという。死んだら宇宙に飛び立って、地球の周りを漂い、流れ星になって消える、と、確かにロマンチックかも知れないけれども、そもそも魂は遺灰に全乗りしているものなのか。自分の髪の毛を何本か抜いて、こっそりロケットに積み込んで、そのまま打ち上がったら「自分も宇宙に行けた」と喜べるのか、髪の毛は、抜けたら只の髪の毛である。死んで魂になったとして、これから自分の遺灰が宇宙に打ち上げられるなんて知ったら、線香のケムリ掻き回して大爆笑である。地上の地縛霊として、自分の遺灰が飛んでいる空を200年間見上げ続けることになるだろう。

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