ほとんど昼と言える時間に目覚め、身体を起こした。
今日は特にやる仕事が無いから、とりあえずゴロゴロしていようかと、そこでふと思い出してベッドを降りる。冷蔵庫に昨日買った生ハムがまだ残っているはずである。
生ハムをパックから出して皿に盛り付ける。皿と箸を持って、またベッドに戻り、平日真っ昼間にベッドの上で生ハムを食べようとする至福の背徳感にニヤニヤしながら、箸で1枚つまみ上げて口に運んだ。
コンビにで買ったからか、塩気よりも少し甘みが強い。高級な生ハムは食べたことがないので、生ハムの最高点がどの程度のものなのかは分かりかねるが、何となく、「もう少し熟成した方が良いのでは」と感じた。
熟成だか発酵だか、もうひと手間時間を掛ければ、さらに美味しくなる気がする。「ベッドで平日昼間の生ハムタイム」をよりハイクオリティのものにしたい。
ベッドサイドの本棚から分厚い英字の本を取り出し、真ん中あたりのページを開いて、そこに生ハムを1枚広げて載せる。これで本を閉じて数時間置けば、良い具合に柔らかくなって、美味しくなるだろう。
続けて2枚目、3枚目と挟んだところで、「もしかして不潔なのでは」と我に帰った。ずっと棚に終われていた本など、食品を直接挟むには不向きである。
4枚目からは、まず広げたティッシュに生ハムを載せて、手紙の様に折って包み込み、それを本に挟んでいった。全部で6枚挟み終わって、「熟すのが楽しみだなあ」とホクホクしながら、また寝転がる。
、という夢を見ました。
生ハムは元々大好物だけども、それにしたって変態的な夢である。
「本に直接挟むのは不潔かも」と気づいた瞬間は、「これは夢だった。現実では出来ない事だ」と気づき始めた瞬間でもあったが、「ティッシュに包むぐらいはしないと」など現実では何も解決していない。どちらにせよ不潔極まりない。
生ハムは、パックから出してそのままチビチビ食べるのが、1番美味しいと思いました。