外に出る用事が無く、人と会う予定も無いので、必然的に1人きりのエピソードばかりになってしまうが、致し方ない。
椅子に座ってのパソコン作業中、無意識に膝を抱えて体育座りしてしまう癖がある。
長時間座っていると膝が痛くなってくるし、背中も首も縮こまっている状態なので、流石に身体を悪くするだろうと気を付けてはいるが、気付いた時には、また体育座りに戻っているので困ってしまう。
作業中は仕方ない、じゃあ寝る時くらいは姿勢良く寝ようと、背筋と脚を真っ直ぐ伸ばして、「気をつけ」の姿勢で寝転がる。
「姿勢良く脱力」とは聞こえはいいが、生き物とは、横を向いたり、丸まったりでようやく安心して寝られるようにできている。「気をつけ」の姿勢で天井と対面していても、眠気などやって来るはずがない。
「日中は好きな姿勢で過ごしたいから、就寝時の心地よさを犠牲にする」など本末転倒な気がするので、なるべく、最低限の負担で済む格好で生活していきたいものです。
電気を消してベッドに潜り込み、真っ暗な部屋を眺めて眠気を待つ。
だんだんと目が慣れてくると、やがて壁や本棚やクローゼットの扉が輪郭鮮明に浮かび上がってくるが、原色のアクリル絵の具で塗りたくられているはずの其れらは、闇の中ではモノクロである。
色とは、光があって初めて存在する。
小学校だったか、理科の授業で「物に光が反射して『色』として目に届くのだ」と教わったが、そんな話をするならば先ず、「暗い部屋では色が無いように見えるでしょう」と問いかけてくれた方が、とっつきやすかったし、印象に残っただろう。
作品の中で日の出を「だんだんと世界を色付けていく」なんて表現したりもするが、確かにその通りであり、たかだか太陽が昇らないだけで、この世から「色」という概念は簡単に消滅してしまうのである。
「景色に色がある」という世界の前提において、人間はアマテラスにもっと感謝し、崇め奉るべきである。