6月27日(文章力)

コネ入社とは言え、頭に「株式会社」と付く会社に潜り込み、一般事務職として如何にかしがみ付き続けて、気づけば3ヶ月が経とうとしている。2日でバイトをトンズラしていた かつての自分が聴いたら、ひっくり返ってしまうだろう。

 

初めて、所謂 "会社の仕事" をしてみて分かった事は、面白いことに「仕事に対するストレスや嫌悪感は "業務内容そのもの" からは感じず、"コミュニケーションでの壁" の方が圧倒的に感じる」という事である。

 

顕著なのはメールでのやり取りで、口頭では普通に成立していた筈の会話が、メール文面になった途端に破綻しだす人がいて、どうしたものかと困ってしまう。

逆に、こちらの文章が全く伝わっていない、なんていう事も多々ある。めいいっぱい分かり易く、必要なら箇条書きで、内容を噛み砕きに噛み砕き、粉砕した中から重要なカケラだけを拾い集めて構築し、ようやく何割かを理解してもらえそうになる。

 

興味深いのは、そういう人達の特徴に「若いから」「今時はLINEで短文しか送らないから」等は全く関係無く、例えば10年単位で仕事をしてきたであろう大人でも、支離滅裂な文章を送ってくる人は居るし、私と同世代で きちんとやり取り出来る人も居る。

 

伝わる文章を書けない人・書ける人、読める人・読めない人の違いは何処だろうか。

私の少な過ぎる統計では、今のところ "本を読んできた人か・全く読まなかった人か" くらいしか思い当たらない。

周囲で文面上のやり取りがスムーズに出来る人は、全員読書家、もしくは、学生時代に浴びるように本を読んできた人達のようである。

 

仕事上、メールのやり取りでしか関わらない人は尚更、文章力・読解力は自分の評価に直結してしまう。「言葉で通じない人だな」と思われてしまったら、おしまいである。

一方で、我々のような、"若い・学歴が無い・社会経験が乏しい" 三拍子揃った人間が唯一、大人と対等に戦える武器でもある。

 

世の中には文章が溢れている。

文章力・読解力ほど、お金を掛けずに身につけられるスキルは無いはずである。

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