6月2日(訳ありと電車)

訳あり

中学・高校と、学校をサボっては1人で街を徘徊する不登校児だったため、今でも、平日の真っ昼間に外にいる人は、全員「訳あり」に見えてしまう。

月曜朝10時にショッピングモールを歩く10代、水曜の昼から公園で氷結を片手に座り込むサラリーマン、通うべき用事を散々サボってきた自分から見れば、完全に「同族種」である。

「いずれ居場所が見つかるはずさ」心の中で勝手にエールを送りながら、ちなみに私はと言うと、在宅ワーク半分ニートなので、正々堂々ショッピングに出掛ける。

 

 

電車

電車で寝るというのは、何故あんなにも心地良いものなのか。

昔、吊り革に掴まりながらうたた寝をして、ガクンと意識が飛んだ瞬間に、吊り革を掴んでいた手が外れて、座席に座るおばさんを引っ叩いたことがある。電車内ほど危険な寝場所は無い。

 

それじゃあ座席に座って寝るとして、首を何処に固定すれば楽なのか、最適解を見出している人は居るのだろうか。

端に座れば、横の壁に頭を預ければそこそこ楽だけども、このご時世、あまり公共の場の壁に頭を擦り付けたくは無い。

人と人に挟まれていれば、下を向くか上を向くかしか無いので、結局は頭を深々と下げて寝込むが、起きるまでに首うしろが凝ってしまう。

だから、ネックピローなる商品が存在して、後ろに頭を預けて寝られるようにするのだろうけど、通勤の為にネックピローなど持ち歩きたくは無いし、それでも、上を向いての寝落ちを強行した結果、あんぐり口を開けて爆睡するサラリーマンが出来上がるのかも知れない。

 

最適解は見つからず、恐らくは今後も見つかりっこ無いことで、そもそも、「電車は寝る場所じゃない」ということを忘れてはいけない。

電車での睡魔ほど、心地良いものは無いのだけど。

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