4月5日(会話と発育)

他人と会話する機会がめっきり減り、それに比例するように、自分独りで考え巡らす時間が少なくなってゆく。今まで気付かずにいたが、"独りでいるから" 独りで考え事していたのでは無く、"他人と話すから" 独りで考える時間が存在するはずで、お金を支払う機会が無いならわざわざ預金残高を確認しないのと同じである。

 

高校卒業してから、スマホでだが初めてゲームを触り、子供の頃全く触れてこなかった反動か、マインクラフトなぞ1日10時間やり続けたりもする。ゲーム機を持ったことの無い人生だから、ボタンをカチカチさせて操作する様子への憧れが消えず、給料が入ったらゲーム機本体を購入しようと、日夜、任天堂オンラインストアを眺めている。

子供時代に無かった物事は、「取り返したい」ものか「知らなくて良かった」ものかのどちらかで、結局は「取り返したい、経験してみたい」という憧れを持ったまま大人になるから、故に、「発育に悪影響」との理由だけで何でもかんでも禁止するのはいただけない。それが人生に必要かどうかは成長過程で自ずと気付くもので、気付けるかどうかという点で、禁止する物事そのものは殆ど関係無いのである。

因みに私はと言うと、結局のところ「給料日が来たら万年筆と高級ノートを買う」に落ち着いた。素晴らしい成長過程である。

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