2月4日(鬼と正確)

今週のお題「鬼」

 

日本では、子供が悪いことをして「やって来るぞ」と脅かす際、恐怖や災いの具現化として「鬼」を登場させるけども、例えばアメリカでは日本の「鬼」に相当するものが居るのだろうか。

「モンスター」は怪物全体の総称であるし、ドラキュラやフランケンシュタインは、やや専門的すぎる恐怖である。「鬼」は「恐怖」そのものの具現化として日本の誰もが知っている存在だけれども、国レベルで全員が同じ姿形を想像できる「恐怖」の具現化は、実は結構珍しい存在なのではないだろうか。

 


胸を張って「正しい」と言い切れることを正確に積み上げ続けたとして、積み上げられて高くなっていく柱が永遠にバランスを保ち、真っ直ぐ立っていられるかと言うと、そんなことは滅多に無い。

所詮は人間がやっていることで、人間がやる以上、正確に積み上げているはずがコンマ何ミリかずれ、ズレが積み重なって数センチ、数メートルのズレとなり、ある日突然、倒壊する。

そもそも、積み上げていた「正しい」が、本当に「正しい」物なのかどうか、人間の曖昧な視力と脳で果たして判断出来るのかどうか、怪しいところである。人間1人の「正しい」「正確」は全く当てにならないもので、間違っていたとしても、最中の本人には気付けない。積み上げたものが倒壊して、初めて自分の間違いやズレに気付くのである。

Monsterエナジー缶のプルタブを積み上げている話です。揺れている柱は、人間の「正しさ」の不安定さそのものを映し出している。

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