1月26日(社名と一休さん)

今読んでいる小説に、「ニットー」という架空の会社名が出て来たのだけど、「〜それまでは漢字で日陶と書き、日本陶器株式会社の略称だった。(『火刑都市』島田荘司)」と、そこまで読んで思わず声が出た。トイレのTOTOも、「トートー」なんて全然日本語らしく無い語感だと不思議だったけれど、「〇〇陶器」で略して「トートー」である。調べたら、創業時の社名が「東洋陶器」であった。馴染みやすい語感というだけで選んだ社名だとばかり思っていた。

 

CMやら広告やらで一休さんキャラを見かけるようになったので、おぼろげなりに一休さんのとんち話を思い出してみる。

ある日、一休さんが谷に掛かる橋を渡ろうとすると、手前の看板に「この橋渡るべからず」とある。みんなが困惑している中、一休さんは「だから、端を渡らなきゃいいのだろう」と橋の真ん中を意気揚々ずんずん歩き出したが、しばらく行ったところで橋板が抜け落ち、一休さんは渓谷の霞へと真っ逆さまに消えて行ったとさ。おむすびころりん、すってんてん。看板には小さく「経年劣化の為修理予定」とあった。注意書きは大人しく最後まで読め、という話です。

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