11月21日(通勤ラッシュと音量)

通勤ラッシュの時間帯、朝だろうが夜だろうが、駅から続く通りには、ゾロゾロ縦列に並んで早足で歩く会社員達が大勢いて、全員が全員、恐らくは同じ場所を目指して歩いているらしい様子に、どうしても、小学校の集団登下校を重ねてしまう。

朝なら会社が、夜なら自宅が、彼らの目指すべき場所であり、そこまでは全員並んで行くのである。

神妙な面持ちも相まって、何やらかしこまった儀式のようで、尊敬の気持ちさえ芽生えてしまう。

 

 

イヤホンで音楽を聴いていて、手が滑った何かで、爆音にしてしまったとする。素直にイヤホンを外せる人はどれ位いるだろうか。

今まで何度かこんな状況になったけれど、iPhoneを付けて、ロック画面で音量調節しようとするか、イヤホンのボタンを探して、頑張ってカチカチするかのどちらかで、散々アタフタする間中、馬鹿正直に爆音を聴き続けた自分に、後々絶望するのである。

音が上がった瞬間に耳から外せば良いものの、それが思い付かない現象に名前を付けたい。

慌てている人間ほど、アテにならないものは無い。

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