「あたしンち」対ゾンビ

全くもって実用性のないネット記事を読み耽っていたら、「筆者は記事を書く時、いつも『あたしンち』を垂れ流しています」という一文があった。YouTubeでアニメ「あたしンち」が公開されているというのである。 「あたしンち」は不思議なもので、印象深いエ…

爆弾処理

最近は、スーパーで叩き売りされているビタミン飲料を好んで飲む。 野菜ジュースの棚に並ぶ、紙パックのものである。200mlのコンビニサイズではなく、牛乳と同じ1ℓサイズで、なんと98円。栄養成分表示によれば、嘘みたいな量のビタミンCが含まれており、さら…

※素人の妄想

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」をご存知だろうか。3月から日曜の朝枠で放送される、テレビ朝日の戦隊ものである。 書店の子どもコーナーに並べられた雑誌の内、3分の1近くの表紙を、この「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」が飾っていた。主人公であろうレッドの額…

行動範囲と視野と知見

家から一番遠いスーパーまで買い出しに出掛け、エコバッグをガサガサ振り回しながら帰路に着く。18時半、買い物客と会社員、放課後の学生達で、何処もかしこもごった返している。 駅から吐き出された人の波に混ざって、住宅街を目指す。いつも通りぼんやり歩…

読書風呂

忙しい。一日中パソコンに齧りついて、何かしら作業する毎日である。気付けば1ヶ月以上もゲームを触っておらず、ただ暗闇だけを映し続け、沈黙するゲームモニターが不憫でならない。「今日は寝る前に遊んじゃおっと」なんて想像してみても、いざ風呂から上が…

煩悩について

大晦日の夜、紅白歌合戦もそこそこにテレビを消して、パソコンで年間予定を弄ったり、デスクトップに散らかったフォルダを整理したりしていたら、いつの間にか0時を回っていた。 「年明け」は年齢を重ねるに従って新鮮味が無くなり、小学生の頃などは日付が…

12月30日(故障)

形ある物は必ず壊れる運命にあるわけで、それは「生きものの死」と同意だけれども、我々が数十年間、細胞を入れ替えつつ自力で延命していくのに対して、物は何の前触れもなく、ある日突然爆発したりするから大変困る。 振り返ればこの一年、電子レンジが火花…

12月26日(鳩)

恐ろしく太った鳩が歩いていた。 寒さが一層際立つ夕方。目をかっぴらき、風で眼球を冷やしながら歩いていると、脇道からヨタヨタと1匹の鳩が出てきた。そのまま直ぐ目の前を歩き始めるから、あたかも私が鳩を尾行しているような絵面である。 さすがに冬であ…

12月17日(プッチンプリン)

深夜、台所で洗い物をしていると、シンクの隅にプラスチックの容器が転がっていた。拾い上げてみれば、側面が波打つように変形しており、どうやら「プッチンプリン」の容器らしい。恐らく、父が食べたものだろう。 先日65歳になり、めでたく高齢者の仲間入り…

12月12日(枕草子)

冬はつとめて。雪の降りたるは言うまでもないだろうが、あいにく早朝は夢の中であり、そもそも東京に雪は降らぬ。 霜が降り、雑草を白く装飾する様子は未だ見たことがなく、ざらついたアスファルトを踏み締めることくらいでしか、その存在を確かめる術はない…

12月8日(サブスク)

大流行のアニメといえば「鬼滅の刃」と「呪術廻戦」である。元よりアニメ好きだから両者とも観たい気持ちは山々なのだが、いざ現在放送中のチャンネルを見つけても「1話から観ないと許せない」という無意味なプライドが邪魔をして一向に輪の中へ入れない。他…

11月28日(直筆)

年内の予定をあらかた済ませてしまったので、本来なら行事や仕事納めで忙しくなるべき師走を、完全に持て余している。このままだと空虚と化した「12月の1か月間」はユラユラと宙に浮かび上がり、忙しない世間をぼんやり眺める私の頭上に「膨大な虚無感」とし…

11月23日(図書館)

約2年間の自粛生活を経て、最も変わったことといえば「図書館に行かなくなったこと」である。 以前までは「本は借りるもの」であり、毎週のように図書館へと出向いては、誰も手を付けないような太古のミステリーを書庫から出せと頼みこんだり、同じ作者の文…

11月19日(装備)

いくら治安の良い国だとは言え、人間社会で生きている限り、突然殴られたり刺されたりしても全然不思議では無いと思っている。忘れがちだが「外出」とは非常な危険を伴う行為であり、僅かでも警戒心を怠れば、命の危機に直結する。 そんな物騒な人間界を歩き…

11月15日(地下鉄)

久しぶりに地下鉄を利用した。中学生時代は毎日1時間以上も地下鉄に揺られて通学していたが、最近ではもっぱら高架鉄道ばかりである。 今日は新宿線から千代田線へと乗り換えた。地上と違って目印になるお店やビルが少ないから、どの路線でも、どこを見ても…

ゲーム初心者が「ゲームでのタスク」について考えてみる

私が小学生の頃、2010年前後といえば、ちょうど3DSやWiiなどの任天堂ゲーム機が大流行した年代であり、クラスの友達は全員「ともだちコレクション」で遊んでいた。 私はと言うと、そもそもゲーム機を持っていなかったから「ともコレ」はおろか、「ゲームで遊…

11月3日(ワクチンとマリオ)

遂にワクチン2回目を接種してきた。 1回目と比較にならないほど予約困難だったのにも関わらず、実際に到着してみれば、スッカラカンのだだっ広い会場に思わずズッコケそうになった。恐らくは私と同じ時間帯であろう人達はほんの数人しかおらず、予約時間の10…

10月30日(容姿)

自室のすぐ裏には伸び放題に伸び続ける木が生えており、強風が吹けばバサバサと窓を叩いてくるのだが、最近、その木に1羽の鳩が住み着いたようである。 毎朝のように「ベチベチベチ!」と窓に鳥が衝突する音で起こされ、狭苦しい住宅街でなぜ毎度ピンポイン…

10月25日(10年前)

「10年前何してた?」と言う質問にやっと答えられそうな年齢になった。最低でも20歳を超えないと、例えば18歳で10年前といえば8歳である。一桁の年頃など、ほとんどの人間が大方同じような生活をしていただろうし、現在である18歳も、これまた全員同じような…

10月16(蛙)

やらなければならない仕事は全て終え、歯磨きも風呂も済ませて布団をめくり、文字通り「あとは寝るだけ」の状態になってから突然、重大な見落としをしていたことに気が付く。というようなことが頻繁にある。 「重大な見落とし」とは時に「明日必要なのに用意…

10月12日(吉祥寺)

関東地方東側に住んでいる人間からして、吉祥寺とは正しく「地の果て」である。最短ルートで乗り換えたとしても片道50分強、ただ往復するだけで1500円が消えて行く。 地の果てに何の用があるのか。よっぽどの覚悟が無いと行く気にならないのが正直なところだ…

10月8日(渋谷)

深夜、肩まで湯船に浸かりながら、夕飯時に観たブラタモリを思い出していた。タモリさんがトゥクトゥクで渋谷を徘徊する回である。 渋谷が窪んだ低い土地だとは知っていたが、周りと比べて建物3階分以上も低いとは思わなかった。何処かの地下鉄が渋谷で地上…

10月4日(ホラー)

約2ヶ月ぶりに人前で踊ったので、引きこもり生活では所在のわからなかったアドレナリン達が一斉に脳内を駆け回り、身体だけが疲労困憊になった結果、帰宅後「延々とYouTubeでホラー動画だけを観続ける」という謎のハイ状態に到達した。ランナーズハイならぬ…

9月29日(ボトルメール)

派遣サービスというのは一見「自分に合った仕事を紹介してくれるサービス」かのように思われるが、実際は「求人サイトに載っていない求人を大量に閲覧・エントリーできる」だけのサービスである。なんなら、普通は「エントリー→面接→採用」のところ、間に派…

9月25日(エコバッグあるいはレゴ)

給料日にウキウキで買った6000円のレゴが届いたので一刻も早く組み立てたいが、「日曜日はブログを更新する」と自分に誓ってしまった手前、ちゃんと書いてから開封します。 時代の流れに倣って一応、マイ・エコバッグを持っているが、買い物に出掛けるのはコ…

9月21日(時代)

「十角館の殺人」から始まる綾辻行人の「館」シリーズ全9巻は、中学時代に全て読破済みなのだけど、同作者にはもう一つ「囁き」シリーズという代表作があり、こちらは本格ミステリの看板を背負う「館」シリーズと比べ、一層ホラー風味の強い、一巻完結の三部…

「ハウス・シャーク(2018)」を観た【サメ映画レビュー】

「フランケンジョーズ」以降、GYAOでは新しいサメ映画の配信がぱったり途絶え、「遂に不評なのが運営にバレてしまったか」と焦りかけたが、こっそり追加されている作品があった。 「ハウス・シャーク」。サメ映画にしてはだいぶ強気、2時間の超大作である。 …

9月14日(例外)

手持ちの紙幣がいよいよ残り1枚となり、このままでは月末の給料日まで持たないことが判明した。先日の「タオルに3000円掛けた件」の影響は否定出来ない。 屈辱的だが、本棚と向き合う。 これまで金欠瀕死になる度に、アルミの棚に押し込められた文庫本やら参…

9月11日(憂鬱)

会社内での数多のゴタゴタが明るみになり、警察やら示談金やら意味不明な言い訳やらが飛び交う中、巻き添えなど御免な私は8月31日をもって、いそいそと退職した。在宅の業務委託で働いていた事務職である。 そもそもコネクションで始めた仕事なので、面接も…

9月7日(タオル)

「買い替え時が分からない物」として、芳香剤やクリアファイル、カミソリ等いろいろあるが、それらの共通点として「いつも使う」「いつでも買える」の2点が挙げられる。そして、この2点を完璧に兼ね備えた「買い替え時など存在しない最強の物」、それがタオ…

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