歩道に、御守りの中身が落ちていた。 雲一つなくサッパリ晴れ上がった冬日和、ポイ捨てなどほとんど存在しない清潔な街の中心部に、明らかに異質な札(ふだ)が落ちていた。5.6センチ程度の、赤い布地のお札である。 幼少時代、手持ちの御守りを片っ端から開封…
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