白状すると、今回新たに観たのは「ゴースト・シャーク」じゃないのである。先日レビューした「MEG ザ・モンスター」の続編、「MEG ザ・モンスターズ2」を、わざわざ映画館まで足を運んで、観た。無論、レビューをしたためるつもりで、至極真面目に鑑賞した。…
友人たちと一緒に、夜の新宿を歩いていた。普段なら酔っ払い共でごった返すだろう東口の通りは、日曜日の、さらには終電まで残り2時間弱という時間帯だからか、意識のハッキリした大人がちらほら歩いているだけという静けさで、拍子抜けである。私たちの目的…
人生の先輩に、「天気の暑い寒いを引きこもりの原因にしてはならぬ」と教わったのだが、昨今の東京は、およそ暑い寒いの範疇に収まらない、並々ならぬ厳しさがあるようで、少なくとも私個人の見解では、日中に外で活動するのは不可能だと考える。しかし、こ…
思い返してみれば、はじめから妙な夏であった。まだ7月であるにも関わらず、都内の最高気温は驚異の35度超えを記録し、このまま気温が上がり続ければ8月に入る頃には文字通り人が蒸発するのではないかと懸念され、冷房の設定温度は日に日に下がり、それに反…
TOHOシネマズの前を通りかかると、大口を開けたサメの横顔が大々的に印刷された巨大パネルがあった。水中から、ほとんど海面と平行になるように飛び出してくるサメの頭部を、真横から撮ったような構図である。パネルの前に立てば、今にもサメに喰いつかれそ…
特別お題「わたしがブログを書く理由」 「良質」の対義語は「悪質」と決まっているが、単純に質の良さを表す良質と違って、悪質には、あたかもこちらに対して攻撃性があるかのように聴こえがちである。良質な水、と言われれば、富士の雪解けか何か、透き通っ…
JR総武線を千葉方面に走っていると、御茶ノ水駅を出たところで、川の向こうにビリヤード場が見える。20時ごろ、最近知り合った歳の近い友人と2人、並んで吊り革を握り、真っ暗の車窓に映る自分たちと、その向こうに流れる都会の明かりとをぼんやり眺めていた…
レアチーズケーキの白い断面が、ブルーベリーソースの鮮やかな紫色に侵食されていった。丸い平皿の中心部に、綺麗な円を描いて盛り付けられたブルーベリーソースと、その上にひっそり置かれた一切れのレアチーズケーキは、その完璧な色合いと配置から、ほと…
驚愕である。夕飯時に、何気なくテレビを点けると、ちょうど「世界まる見え!」がやっていて、例の、誰が撮影したのか分からない海外のハプニング映像を延々眺めていく中で、ボートで遊ぶカップルだか家族だかのビデオがあり、何が起こるのかと思えば、一瞬…
運命、という単語を辞書で引いてみると、「人に幸不幸を与える人智を超えた力」とある。ひとつの出会いやきっかけから、偶然の巡り合わせが重なり合い、向かうべき結末へと進んで行く、その起承転結、それぞれが運命と呼ばれるものであり、それら一連の流れ…